第3部 宣告

耳下腺腫瘍👂

左の耳の奥にできたシコリについて様々な検査をしましたが、最後に行ったMRIの結果を聞きに行きました。

診察室に入るやいなや、先生の話し方が、なんとも申し訳なさそうな、声のトーンが1段階下がったような喋り方をしていて、嫌な予感がしました。

宣告は説明から入ります。

「検体の検査で良性腫瘍疑いがあったため、今回MRIを撮りました。画像を見ると、腫瘍と思しき場所に傷がありますね。これは先の検査の注射針が、そのものを刺して軽く出血したものです。これによって、検体は概ね患部から取れてるものと思われます。検体の結果は先も申した通り良性でしたが、良性腫瘍は膜を張って卵のように丸っこく画像に現れることがほとんどです。しかし、あなたの腫瘍は境目がなく、モヤのように広がっています。つまり、画像上は悪性腫瘍の疑いと思われます。」

淡々と、かつ、丁寧に説明してくれたため、頭が考える事なくすんなり理解したとともに、急激に怖くなりました。

先生は続けます。

「良性・悪性どちらにせよ、腫瘍がある耳下腺という場所は、顔面神経に近いため摘出が基本です。しかし、かなり特殊な場所のため、執刀できる先生が限られます。そして、この病院には執刀できる者がいません。大変申し訳ないのですが、執刀できる医師を紹介しますので、再度そちらに受診いただけますか?」

そんなに珍しい場所の腫瘍なのか、、、

ますます怖くなりました。

裁判官が量刑を言い渡すとき、重罰であればあるほど、刑の内容ではなく理由を先に話すと聞いたことがあります。

それを急に思い出した僕は、まるで突然死刑を言い渡されたかのような感覚になり、急に気が遠くなりました。

その後、ふわふわとしたまま紹介先の病院の予約を自分で取り、帰宅すると、少しぼーっとしました。

自分だけでは受け止めきれず、仲の良い友人たちに話して、気を落ち着けました。

自覚をする時間だったので、淡々と話せました。

なんなら僕のことを思ってくれたのか、笑い話もたくさんしてくれました。

友人たちには今でも感謝です。😂

そして最後に母に電話しました。いざ病気のことを話し始めると、まだ受け止めきれないやるせない気持ちや、悲しい気持ち、申し訳ない気持ちが込み上げてきて、気づくと涙していました。

4部では新しい病院での診察についてお話しします。

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